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土砂災害と「水災」

7月3日に熱海市の伊豆山地区で発生した大規模な土石流では住宅などおよそ130棟が被害を受け、このコラムを書いている7月14日時点で11名の方がお亡くなりになったことが確認されていいます。また17名の方が行方不明となっています。さらに多数の方が住まいを失い、避難生活を続けています。
被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

最近の報道を見ますと、今回の出来事は産業廃棄物の不法投棄といった人災の側面を強く感じますが、土石流が発生した地点から住宅地まですこし距離があるので、地域の方々が普段の生活の中で危険を予見するのは難しかったと想像されます。

さて、この土石流の被害ですが、一般的な火災保険では「水災」という項目で被害に備えていただくリスクになります。「水災」と言いますと、たとえば内水であるとか洪水など、水はけが悪い地域や河川が近い地域での被害がイメージしやすいと思います。注意していただきたいのは高台にお住いの場合です。「こんな高いところまで川の水は上がってこない」という理由で水災のリスクを準備しないと、自分の敷地の足元の崖が崩落して、建物が傾いた場合などに補償がうけられないこととなりかねません。

機会がありましたら、ご自宅や職場の環境を、災害発生の可能性という観点から分析されることをお勧め致します。
その際、市町村が公表している防災ハザードマップなどを参考にして頂くと、より理解が深まると思います。

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